サステナブルな事業活動 - Lam Research

サステナブルな事業活動

ラムリサーチのビジョン:より少なく使い、より多くのことを行う

私たちが共有する天然資源は、人間と健康と環境保全にとって不可欠なものです。 これらはまた、ラムリサーチのイノベーションパイプラインの増加に必須のものです。 長期的にラムリサーチと社会に利益をもたらし続けるためには、ラムリサーチのビジネスが成長し拡大した場合でも、資源を節約する方法を見つける必要があります。

研究開発および製造プロセスにおいて、ラムリサーチは責任ある水および廃棄物マネジメントを実践しています。 事業を拡大し、新製品を設計する際は、エネルギー効率にも重点を置いています。 こうした要因は、2050 年までにネットゼロ排出を達成することを含む、持続可能な事業目標を達成するためのビルディングブロックとして作用します。


フォーカス分野

気候とエネルギー

ラムリサーチのバリュー・チェーン全体でさらなる排出削減を推進するため、サプライヤーや顧客を巻き込みながら、ネット・ゼロへの道のりにおいて、ラムリサーチグローバル事業の脱炭素化に取り組んでいます。

私たちのビジネスは高品質の水に支えられています。 新しい節水技術や効率化に投資することで、この貴重な資源を最大限に活用する方法を模索しています。

廃棄物

協業を通じて製造効率を向上させ、廃棄物管理を徹底させています。 私たちは、持続可能なデザインの原則を組み込み、循環型の未来を目指しています。

気候とエネルギー

私たちは共に、ラムリサーチのネットゼロへの道を促進しています。

ネットゼロへの道に沿いながら、ラムリサーチのバリューチェーンの排出における各側面に取り組んでいます。 これは、ラムリサーチのサプライチェーン、業務、製品の使用とその影響により生成される排出を含みます。

気候変動対策を促進するため、科学的根拠に基づいたベストプラクティスに準拠することを目指しています。 ラムリサーチは、温室効果ガス(GHG)排出削減の短期目標について、Science Based Targets イニシアティブ(SBTi)の承認を受けた最初の米国半導体製造装置メーカーです。 SBTi の目標検証チームは、ラムリサーチのスコープ 1 および 2 の目標は 1.5°C の軌道に一致していることを特定し、これは、現在利用できる中で最も野心的な SBTi の認定です。 また、SBTi 独自の科学的根拠に基づいた目標(SBT)の設定においてこれらをサポートするために、世界中のサプライヤーとお客様と関わり合っています。

ラムリサーチは、半導体業界の温室効果ガス排出量削減に取り組む、半導体企業による初のグローバルなエコシステム規模の共同体である半導体気候関連コンソーシアムの創設メンバーです。

各スコープへの取り組み

ラムリサーチのバリューチェーンの各部分は、ネットゼロ目標に向けて前進するための独自の排出削減課題と機会を示しています。 すべての領域で進展するために、イノベーション、協力、継続的な改善を強調しています。 各スコープでどのように削減を推進しているかを紹介しましょう:

スコープ 1(直接)排出は、研究開発、お客様への実演、製造など、ラムリサーチの事業活動の結果です。 例えば、こうした排出の一部は、ラムリサーチ製品を開発しデモするために使用するプロセスガスに起因します。課題:半導体産業全体を通して、技術的ツールの増加はより多くの化学物質やエネルギーの使用を伴う傾向があります。 これらのプロセスを調整することもまた、非常に複雑で困難な問題です。化学的な変化がわずかであっても、半導体製品に大きな影響を及ぼす可能性があるためです。 ラムリサーチのソリューションは、販売する製品、それをテストするために使用する化学薬品、そしてお客様が製造に使用する配合を最適化する方法を常に探求することです。 また、地球温暖化係数の高いガスを分解し、地球への影響を軽減するポイント・オブ・ユース型排ガス抑制装置やハウス・アベイトメント・システムなど、主要な排ガス抑制技術にも投資しています。

 

 

目標:2030 年までに、スコープ 1 と 2 の GHG 排出量の絶対量を 2019 年を基準として 46.2% 削減する✓SBTi による承認済み

 

 

Lamのスコープ 2(市場ベース、間接的)排出は、ラムリサーチのオフィス、製造施設、および研究所に電力を提供するために購入した電気から生じるものです。課題:顧客の需要に対応するために事業を拡大するにつれ、スコープ 2 排出量は増加しています。 ラムリサーチのソリューションは、自分たちの電気を生成するために太陽パネルに投資することであり、複数の場所で既に実施されています。 これにより、現在の排出を相殺するためにグリーン電力証書を生成することも可能となります。 再生可能エネルギーへの移行を進める一方で、よりエネルギー効率のよいものにするために、当社施設の最適化も行なっています。 最近のイニチアチブには、照明用モーションセンサーの設置、可変周波数ドライブによる空調システムのアップグレードなどが含まれ、その他様々なプロジェクトが完了済みまたは進行中です。

 

 

目標:2030 年までに、100% 再生可能電気を調達すること✓SBTiによる承認済み

 

Lamのスコープ 2(間接)排出は、ラムリサーチのサプライチェーンによる活動、および製品の使用により生成されます。課題:ラムリサーチがこうした活動をコントロールすることができないため、排出の測定や軽減がより難しくなります。 また、ラムリサーチ製品は平均寿命25年であると想定しており、寿命が長いことは循環性を支える一方で、製品の使用に関連する排出量を増加させることになります。 ラムリサーチのソリューションは、サプライヤーとお客様と緊密に関わり、製品のSBTの確立を奨励し支援することです。 また、よりエネルギー効率の良い製品とプロセスソリューションを開発しており、製品のエネルギー消費とGHGフットプリントのベースラインを確立しています。

 

 

 

目標:サプライヤーの 46.5%、排出ベースのお客様の 83% が、
2025 年までに SBT を設定します。 ✓SBTi による承認済み

 

ラムリサーチは、この貴重な資源を最大限に活用しています。

水は、半導体製造において多くの目的で使用されます。 ラムリサーチはチラー、ハウススクラバー、プロセス冷却水システム、軟水処理プラントに水を使用しているため、とりわけ水はラムリサーチのビジネスには必須です。 私たちは水資源を、世界中のラムリサーチ施設近辺に存在する地域社会や生態系と共有しています。 これを考慮し、私たちは責任を持って持続可能な水管理に取り組んでいます。

水ストレスを受けた地域の特定
ラムリサーチは、世界中の地域で業務を行っており、どの地域も水に関する独自のリスク、規制、課題を抱えています。 2019 年、世界資源研究所の水リスクマップを使用し、水ストレスにさらされている地域にある施設を特定しました。 このプロセスを通じて、私たちはカリフォルニアの 2 カ所と韓国の製造施設を特定しました。 2021 年、ラムリサーチリストを更新し、マレーシアの新しい製造施設、インドの賃貸施設、韓国の新しい技術センターを追加しました。 気候の変化や世界の人々の分布の変化により、水ストレスを受ける地域は時間の経過とともに変化しました。 そのため、定期的にこのリストを見直し更新し続ける予定です。

強力なウォーター・スチュワードシップの慣行
強力なウォーター・スチュワードシップへの最初の鍵はコンプライアンスの徹底であるため、当社は現地の規制要件に従い産業排水と雨水の排出を監視しています。 さらに、ラムリサーチのグローバル・ワークプレイス・ソリューションズ(GWS)チームは定期的に新しい節水技術を探索し、新しいベストプラクティスに基づく効率アップへの投資をするよう、施設に指導しています。 多くの場合、プロセスベースの廃水を再利用し、事業の他の分野をサポートすることができます。

持続可能な水管理イニチアチブを通して、当社はより少ない使用量で、より多くのことを行う新しい方法を見出しています。 たとえば、処理した廃水をハウススクラバーやポイント・オブ・ユースの除害装置に再利用したり、汽水を造園や消火に利用したりしています。 カリフォルニアでは処理装置のいくつかに水回収装置を実装し、オハイオのスプリングフィールドとイートンの敷地においては、塩水回収システムを実装し、1 日あたり約 40,000 から 45,000 ガロンの節水を実現しています。 同様に、カリフォルニア州フリーモントの施設と韓国の技術センターでは、排水の再利用とリサイクル、および酸廃棄物の中和システムを活用しています。

 

 

目標:2025 年までに、2019 年のベースラインに対して水ストレスを受ける地域において、1,700 万ガロンの節水を達成する ✓ 達成しました

 

廃棄物

ラムリサーチは、事業における廃棄物の削減と管理をするために、新しい方法を模索しています。

ラムリサーチは、研究、開発、製品製造のプロセスで無害廃棄物と有害廃棄物の両方を生成します。 業界の管理慣行の水準を引き上げるために、積極的に廃棄物を監視し、業界全体の取り組みに関わっています。 また、ラムリサーチのISO14001マルチサイト認証は、物質の効率的な使用により環境への影響を減らしています。

無害廃棄物の管理に循環性を取り入れる
ラムリサーチで生成される廃棄物のほとんどは、木製パレット、段ボール、梱包材などの無害な物質や一般廃棄物です。 循環性に目を向けることで、当社は、こうした廃棄物を削減、回収、再利用、リサイクルする新しい方法を定期的に模索しています。 また、廃棄物処理を監査し最適化するために第三者と協力し、廃棄物削減の実践を支援・促進するために従業員にも働きかけています。 私たちが検討し、実施した例としては、容器、標識、堆肥化、圧縮の使用などがあります。

有害廃棄物の責任ある取り扱いとごみ埋立地からの転用
当社の製造プロセスでは、研究室の廃棄物や腐食性または可燃性の廃棄物など、有害廃棄物を生成する化学物質を使用しています。 当社は、こうした流れをそれぞれ責任をもって扱うために厳重な管理に従い、代替の処分方法を見つけることで 、有害廃棄物が埋立地に持ち込まれないようにすることを目指しています。

当社では引き続き、有害廃棄物のほとんどを、燃料混合、溶剤回収、金属のリサイクル、深井戸注入などの処理方法を用いる、敷地外の廃水処理・リサイクル施設にて処理を行います。 また、有害廃棄物の処理、保管、およびごみ処分施設(TSDF)の定期的なリスク評価を行っています。 ラムリサーチはさらに、効率的な廃棄物管理に努める非営利の業界団体であるCHWMEGと協力し、包括的なTSDF監査を実施し、その結果を当社のリスク評価プロセスに組み込んでいます。

積極的な化学物質の管理
当社は廃棄物管理に対し慎重なアプローチをとっており、これは製造の間に人々が接触する化学物質にまで至ります。 私たちは、化学物質情報管理システムを使用して、各拠点の化学物質在庫と、施設の化学物質使用承認を追跡・監視しています。 化学物質管理はまた、ラムリサーチのEHS基準の一部であり、化学物質の二次封じ込め、流出防止制御(安全弁、汚水だめ、漏れ検出など)、管理に関係なく化学薬品タンクやパイプを直接埋設することの禁止、落下防止用結束ポイント、密閉空間の安全機能などに関するガイドラインを含みます。

 

 

 

目標:2025 年までに有害廃棄物の埋め立て処分ゼロを達成する

 

従業員主導の行動により影響を拡大

ラムリサーチの従業員はイノベーションを起こすことができる能力を ESG 目標に貢献するために活用されています。 各地において、環境活動を支持することを従業員に奨励しています。 北米からアジア、ヨーロッパまで、従業員は廃棄物を最小限に抑えつつ、より効果的な製品とプロセスを開発するための取り組みを推進しています。

現地コミュニティにおいて、従業員は生物多様性を保護し、植林し、気候変動に関する活動の提唱するなどの活動に参加しています。 Lam Employee Sustainability Community (LESC)や、従業員が持続可能な変化を支持するために参加するグローバルな従業員リソースグループ(ERG)を通して、多くの従業員がこのような活動を行っています。 同僚を巻き込み、教育し、ラムリサーチのESGイニチアチブの可視性を高めることで、LESCはラムリサーチにおける最高クラスの環境スチュワードシップを実現するための重要な役割を担っています。 また、従業員の持続可能性に焦点を当てた取り組みと、彼らが達成した重要な成果を表彰するため、毎年環境スチュワードシップ・アワードを開催しています。

将来の見通しに関する記述に関するご注意

 

ラムリサーチのウェブサイトに記載されている記述のうち、歴史的事実でないものは将来の見通しに関する記述であり、1995年米国私募証券訴訟改革法が定めるセーフハーバー・ルールの対象となります。 将来の見通しに関する記述は以下に関連しますが、これらに限定されません: 2050年までにネットゼロを達成するという目標、ESG 戦略と関連目標、再生可能エネルギー目標、ビジネスにおける誠実さへの継続的コミットメント、倫理およびコンプライアンスフレームワークの強化と有効性、環境フットプリント、業界の持続可能性、社会的影響、インクルーションと多様性への取り組み、製品と事業の持続可能性。 将来の見通しに関する記述に影響を与える要素には、以下が含まれます。 貿易規制、輸出管理、通商摩擦、およびその他の地政学的緊張は、当社製品を販売する能力を阻害する場合があります。家電業界、半導体業界、および経済全体のビジネス、政治や規制の状態は悪化または変化する場合があります。ラムリサーチのお客様および競合他社の行動は、ラムリサーチの予想とは一致しないことがあります。サプライチェーン・コストの上昇やその他のインフレ圧力が収益性に影響を及ぼし、今後も影響を及ぼすと予想されます。サプライチェーンの混乱により、ラムリサーチ製品の需要を満たす能力が制限されており、今後も制限されることが予想されます。COVID-19パンデミック(およびそれに関連する政府、公衆衛生、企業、地域社会の対応)の深刻度、規模、および期間、ならびに当社の事業、経営成績、財務状況に対するその影響は、発展途上にあり、極めて不確実かつ予測不可能です。病気の大流行は、影響を受ける地域において活動と収益に影響を与える場合があります。また、Form 10-KおよびForm 10-Qの最新年次報告書に記載されているリスク要因など、ラムリサーチが証券取引委員会に報告または提出した書類に記載されているその他のリスクや不確実性についても同様です。 こうした不確実性や変化は、将来見通しに関する記述に重大な影響を及ぼし、それによって実際の結果が予想と大きく異なる可能性があります。 ラムリサーチは、将来見通しに関する記述を更新する義務を負いません。

 

 

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